MasaKu's BLOG

PHP多めでWeb関連技術の記事を書きます

【2023年版】個人的 Best PHPer's News

はじめに

この記事は ラクス Advent Calendar 2023 18日目 の記事です。

今年のアドベントカレンダーも、PHP TechCafe でコーナー化している「PHPer's News」で紹介されたニュースのうち個人的に印象に残っているものをまとめたいと思います。

PHP TechCafe とは

PHP TechCafe ロゴ

まずは、PHP TechCafe についてご説明いたします。

エンジニアと技術が交差する 憩いの場(カフェ)

月に1回開催 現在はオンラインで実施中

対象者:PHP入門後の初級エンジニア ~ シニアエンジニア

学びの場をつくり、エキスパートまでの自己成長を支援する

一緒に支援して頂ける エキスパート以上 の方も大歓迎!!

社内の運営メンバー数名とテーマ検討を行い、コンテンツ作りを分担しながら毎月開催しております。

イベント当日は運営メンバーと協力して作成したコンテンツを @YKanoh65 さんと、語り合う枠にてアウトプットしております。

2023年 開催履歴

  • 2023年12月開催:PHPerのための「2023年のアドベントカレンダーを読みあさる」(予定)
  • 2023年11月開催:PHPerのための「PHP系カンファレンスを語り合う」
  • 2023年10月開催:PHPerのための「PHPカンファレンス2023を振り返る」
  • 2023年9月開催:PHPerのための「PHPUnitの新バージョンを語り合う」
  • 2023年8月開催:PHPerのための「PHP8.3 の新機能について語り合う」
  • 2023年7月開催:PHPerのための「CakePHP」を語り合う 」
  • 2023年6月開催:PHPerのための「Symfony」を語り合う 」
  • 2023年5月開催:PHPerのための「PHPと型定義を語り合う」
  • 2023年4月開催:PHPerのための「PhpStormを語る」
  • 2023年3月開催:PHPerのための「PHPerKaigi2023」を振り返る
  • 2023年2月開催:PHPerのための「Laravel10の新機能」を語り合う
  • 2023年1月開催:PHPerのための「2022年アドベントカレンダー」を読み漁る

PHPer's News とは

PHP TechCafe にご参加いただいた方に何らかの情報をお持ち帰りいただきたく「社内のPHPエンジニアが気になったニュース」をご紹介しております。

2023年に開催した PHPer's News の中から特に気になった記事をピックアップさせていただき、今年一年の PHPer's News を振り返っていきたいと思います。

PHPUnit 10 リリース

phpunit.de

当時、「早急にPHPUnit10にアップデートしなければならないのか?」という話がありましたが、公式的にも急ぎの対応は不要であることが名言されておりました。PHPバージョンの最低条件をクリアすることなど、使用する上での要件がありますので無理にバージョンアップするのではなく、サービスが利用しているPHPバージョンに合わせて利用していくのが良いでしょう。

PHPフレームワーク「Laravel」のドキュメント翻訳者から広告ブロック使用自粛のお願い

opensource.srad.jp

OSS の存続のため広告のブロック機能を自粛してほしいという内容。OSSのメンテナンスに関する内容は少し前から話題になっていました。普段当たり前に利用させていただいているOSSですが、当たり前に使える状態になっているのはメンテナーが日々コストを払ってメンテナンスしている、ということをしっかりと再認識したいと思いました。

PHP Foundation にて諮問委員会が設立

thephp.foundation

PHP非営利団体PHP Foundation」の定期記事。発足初期に 10,000 ドルを寄付した企業には、2023 年 10 月まで主要スポンサーの地位と諮問委員会の席が提供されるという内容。 諮問委員会は、PHP Foundation 開発者が近い将来取り組む予定のタスクのリストを提供することができ、諮問委員会のメンバーは、チーム内でこれらの計画について話し合い、検討すべきと思われるフィードバックをPHP Foundation に提供することができます。 留意しておきたいこととしては、PHP の言語の開発方針を決定する権限は PHP Internals にあり、PHP Foundation にはありません。

ちなみに、弊社ラクスは PHP Foundation 設立当社に10,000 ドルを寄付させていただいておりましたので、諮問委員会の席を持っていました。

GitHubリポジトリを仮想地図としてマッピングしているサイト

anvaka.github.io

あのリポジトリってこの国だったんだ!とか、この国って結構コミットしてるんだなとかいうことが視覚的にわかって結構な時間つぶしになってしまいます。

PHPカンファレンス福岡開催

phpcon.fukuoka.jp

私は参加できなかったのですが、会場はかなり盛り上がっていたようです!イベント開催中にXにて「ラーソーメン」というメニューがたくさん流れて、今でも非常に気になっています。

みんなが幸せになれるPullRequestの作り方を考えてみた

qiita.com

プルリクエスト経由でのコミュニケーションに関する記事。この手の話題は定期的に上がっている印象ですが、今年は特に「レビュアーの意図が正しく伝わらず、適切なコミュニケーションができない」といった内容の話題が多かったように感じます。 文字ベースのコミュケーションって難しいですよね。リモートワークの普及などにも伴って文字ベースのコミュケーションの重要性がますます高まってきているように感じます。

( ´∀`) < モナーがechoしてくれる monacoって言うコマンドを作りました

qiita.com

モナーがしゃべっているように見えるツールの紹介。こういうの大好きです!! イベント中は「モナー、何それ?っていう人増えてきたんじゃないか?」と危惧していましたが実際どうなんでしょう・・・。

PhpStorm にてAIアシスタントが利用可能に

blog.jetbrains.com

今年はLLMが各IDEにもAIアシスタントとして取り入れられた一年でした。PhpStormにも追加され、今後はAIアシスタントを使いこなして開発していくことが求められてくると思われます。

RFC投票権限を持っていない我々一般ユーザも各種RFCに対して賛成反対を示せるサイト

rfc.stitcher.io

これまで、RFCの投票結果を見るだけになっていたので、ユーザ目線でどういった意見があるのかということは各種SNS等に散らばっている意見を集めてくるしかなかった印象ですのでとても便利なサイトだと思います。

AIに「深呼吸しよう」といった人間っぽい言葉をかけると問題の正答率が上昇するという研究結果

gigazine.net

AIに対して質問する際のテクニック。AIの学習元データは人間か書いた文章であるため、人間の話し言葉のような質問の仕方をしてみるのもあり。 あまりにも自然なコミュケーションができてしまうので、かなり抽象的な聞き方をしたり、回答が終わった際に「ありがとうございます!」のようなメッセージを送ってしまうこともあります。

curl にて重大度HIGHの脆弱性が発見される

daniel.haxx.se

皆さんお世話になっているかと思われます、大人気ライブラリ「curl」にて重大度HIGHの脆弱性が見つかりました。 このバグを発見した奨励金として、4,660米ドルが支払われたとのことです(これまでに支払われたcurlのバグ報奨金としては最大のもの)。

PHP 8.0 系がEOLに

www.php.net

PHP 8.0 系って最近リリースされたように感じますがもうEOLなんですね・・・。 緩やかな比較の仕様変更による影響でヒーヒー言ってたのが懐かしいですね。 時が過ぎるスピードが速すぎて恐ろしい・・・。

おわりに

2023年もたくさんのニュースがありましたね。 他にも「こんなニュースがあったよ!」といったお声もお待ちしております。

来年も社内のPHPエンジニアが気になったニュースを PHP TechCafe を通して発信していければと思いますので今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

参考サイト